そう思って専門学校を卒業し、憧れのスタジオに就職したとします。(実際はちょっと違いますが、就職とします・・。)
と・その前に・・・・最初入るなら大きな箱が良いでしょう。
映画のサントラなどの仕事があるようなスタジオが最良です。
エンジニアとしての基本的な仕事が見れます。
沢山存在する小さな歌しか録音できないスタジオに入ったら
一生見れないレコーディングという物が存在します。
しかし、大きなスタジオに入ったから優秀だというわけでもないので誤解のないように。
新人候補は新人候補でしかありません。
憧れの大きなメジャースタジオに入れた!
さあ!レコーディングやるぞっ!と意気込んでみても最初にやれる仕事は
掃除
電話番
コピー
お茶くみ
この位です。
アシスタントエンジニアの下で色々雑用をやるのがアシアシと呼ばれたりしますが
そのさらに下。
バイト君です。(外国だとティーボーイとか呼ばれてます)
私の新米時代(1994年頃)の1日はこんな感じです。
・朝9時出社
・5箱あるスタジオの掃除、鉛筆など備品のチェック。
・コーヒーなどの準備。
・午前中:各スタジオのセッティング手伝い(椅子並べや機材運び)
・午後:事務所の電話番、コピー&FAX、お茶くみ等。
・午後6時タイムカードを押して退社。と思いきや・・・
・夜:先輩アシスタントにお願いしておいてスタジオ見学に入る
・朝3時セッション終了。
・バラし、故障機材のチェックなど
・先輩とタクシーで帰宅。
・朝5時 就寝
・朝7時起床・・。
とまあ これの繰り返しです。
終了時間は日によって色々なので寝れる日もあれば寝れない日もあります。
バイトとして自給800円、タイムカードを押してからはもちろん賃金無しです。
勉強させてもらっている という感覚はありませんでしたがタイムカードを押して家に帰っていては何も覚えられないんです。
多少内容に違いはあるかもしれませんが、どこのスタジオも新人はこんな感じだったと思います。
今これをやれと言われたら無理ですね。
若いからこそ夢中になれたというか、危機感というか。
こんな生活が2ヶ月ほど続くとスタジオ側と契約書が交わせて晴れてアシアシになれるというわけです。
アシアシになると電話番などの業務から開放されますので、スタジオに入りっぱなしになるわけです。
これがまた大変です。
その2 に続く・・・
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