マイク選び-その2- 低価格ボーカルマイク

前回のその1ではマイクの種類について簡単に説明しました。
今回からは一番相談が多い低価格コンデンサーマイクについて書いていこうと思います。


低価格というのがいくら位なのかは人によると思いますが、ここでは5万円以下という事にします。




ボーカル録音用で考えてみる


ボーカル録音用のマイクを自分で買いたいという方は非常に多いと思います。
そうなるとラージダイヤフラムタイプを選択すると思うのですが、代表的なものは

RODE : NT1、NT2-A、K2


AKG : C214、C3000

AUDIO TECHNICA : AT2020、AT2050、AT4040

MXL : 2003A、V67G


このくらいでしょうか。

他にも沢山出ていますが実績があるメーカーのものを選ぶのが無難だと思われます。
ネットで色々な評価も調べる事が出来ますしね。

RODE K2は非常に良く出来たマイクだなあと思います。この金額なら文句ない出来です。
RODEは最初からですがノイマン社のマイクの音を低価格で目指している傾向が強いです。
但し真空管マイクなので電源BOXと専用ケーブルが必要で持ち運びには向いていません。
NT1は個人的におすすめしません。
結局使わなくなるマイクだと思います。

AKG C214も良く出来ていますがどうしても414と比べられてしまうので正当な評価が受けられていないマイクではないでしょうか?
良く言えばフラットで素直な音、悪く言えば地味でつまらない音です。録音で失敗した・・という事が少ないマイクと言えます。


AUDIO TECHNICAはここ最近非常に評価を上げている国内メーカーです。
同じような見た目で様々なグレードがあるのですがAT4040は評価が高いようです。


MXL は低価格専門メーカーになってしまっていますがコストパフォーマンスは非常に高いマイクが多いです。
2003Aは無印2003の改良品ですが2003のあった派手な音を抑えた音色に変更してきたようです。S/Nも改善されています。
V67Gも2003Aと比べると地味な音ですが優秀なマイクだと思います。その価格から考えると文句のつけようがありません。
MXLのよい所はまず安いのでボーカル用だけどステレオで買っておいても財布にやさしいという事でしょう。


まとめると
やや明るい色づけが欲しい人は RODE NT2、K2、MXL2003A
なるべくフラットな音が欲しい人は AKG C214,AUDIO TECHNICA AT4040
デモに使う程度なら AUDIO TECHNICA AT2020、MXL2003A
こんな感じでしょうか。


その3につづく







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