CubaseはProToolsと違い付属プラグインが充実しているので、今回はミックスダウンでよく使用するお気に入り付属プラグインを紹介しようと思います。
(Cubase pro 10付属のものになりますが9以前も同じものがあるので参考にしてみてください)
その1 Mulutiband Compressor
かなりベタですがコンプがほしい帯域だけ抑える、または出過ぎず-引っ込み過ぎずという調整をするのに簡単です。オートゲイン機能が各バンドについているのでWAVES-C4なんかより扱いが簡単です。
その2 Studio EQ
EQなんて今どき色々あると思うのですが、そんなに重要な処理をしない時、主にカット専用に使います。このEQの良いところはMulutiband Compと同じくオートゲインがついているのでカットした際に音量が下がった場合もある程度自動補正してくれるのが楽です。
その3 Envelope Shaper
トランジェントコントロールですが、他のメーカーのものはアタックしかなかったりする場合もありますが、リリース調整ができるのが魅力の一つです。ドラムなど太鼓系はもちろんですが、ピアノ、ギターなんかにも積極的に使えて好き。
その4 REVerence
IRリバーブです。ホールやプレートも使えますが、スタジオ系のルームアンビエンスをよく使用します。残響時間や音質の調整が結構きくので重宝しています。その5 Quadrafuzz2
ディストーションカテゴリーに分類されていますがそれ以外の機能も便利です。マルチバンドで歪5種、ステレオワイド調整、パンニング、ディレイなどが調整可能で全体に加え各バンドでDry/Wetの調整可能なのもかゆいところに手が届きます。
単品でも買うレベルですね。
使用例としてはディストーションギターに歪み感を足す、ループ素材のステレオ感をパートごとに調整などに使用します。
その6 Distroyer
激しい歪からうっすらドライブまで調整可能です。シンプル系でない歪なのでコントロールしやすく色々なものに「ちょっとドライブさせた感」を足すのに使用します。
その7 Auto Pan
地味ながら高機能なオートパンです。カーブの調整などができてただ左右に揺れるだけでないのが優秀です。その8 Tremoro
トレモロなんて地味で使わない人が多いかもしれませんが、結構多用します。エフェクトとしてはもちろんですが、打ち込みの管楽器系の音がまっすぐ棒で伸びているときなどトレモロをロングトーンのところにうっすらかけて"生っぽさ"を演出した入ります。
その9 MorfhFilter
カオスパッドを操作するような感覚でフィルター効果を作れます。FX系の音はもちろんディレイと組み合わせたり、パッド系のトラックにうっすらオートメーションを書いて時間軸で少しずつ変化を付けたり・・など結構登場するプラグインです。
その10 Ping Pong delay
左右に飛ぶピンポンディレイ。シンプルなので結構使います。こいつの良いところはスタートをLかR設定できるところですね、地味に便利です。
モノラルのディレイでも良いけどこれを使ってパンを少しだけ開いてディレイをほんのり左右に膨らませる・・というような使い方もします。
その11 Grangelizer
ノイズマシーンです。 レコード針やハムノイズなどを出します。結構古参プラグインですが、使用用途としては スネアでトリガーをかけてゲートを開くようにしてノイズだけ足す。 これでスネアをレコードからサンプリングした音のような効果を出せます。
またはローファイ効果としても使えて、イントロから徐々に普通の音に戻すとか・・
他にもアイデア次第で地味に活躍すると思います。
エンジニアがよく使うお気に入りプラグイン
Cubase付属編でした。
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